
関節の内部には
「繊細な技術でのみ触知することができる小さな動き(2~3mm)」
があります。
これを関節包内運動と言います。
AKA療法(正確にはAKA-博田法と言います。以降AKAと略します)は「関節包内運動の障害」が痛みの原因と考え、これを回復させる目的で、関節に力を加えて動きを柔らかくさせようとする技術です。
ただし、最新版のAKAの教科書には「AKAは関節受容器の働きを回復させる」と明記されており、動きを柔らかくすることで受容器(センサー)の働きを回復させるという考え方も内包されています。
他方、私どもが行っているARFは受容器(センサー)のみに的を絞った考え方で、「センサー機能の障害」が原因と考え、これを回復させる目的で、関節に極めて微弱な刺激を加える施術です。
ARFの視点から両者の違いを説明させていただくと、“センサーが故障して開かなくなった自動ドア”を例に挙げると分かりやすいと思います。AKAはドアの隙間に手をねじ込んで力づくで開けようとするテクニックであり、ARFははじめからセンサーそのものを修理しようとする技術です。
つまり『センサーの働きが回復すれば、ドアは勝手に開く』というのがARFの考え方です。
AKAの考え方-『関節包内運動が障害されると、その結果として関節受容器の働きが悪くなる』-が正しいのか?
それとも私たちARF研究会が導き出した
ARFの考え方-『関節受容器の働きが悪くなると、その結果として関節包内運動が障害される』-が正しいのか?
科学的に突き詰めれば、どちらが正しいのかは分かりません。両方が正しいのかもしれませんし、両方が間違っているかもしれない。あるいは未知なる領域の別次元のシステムが関与するのかもしれない。
ただ、ARFを行うことで、関節包内運動が自然と回復するというのは紛れもない事実です。理屈はどうあれ、目の前の現象がすべてだというのが私のスタンスです。
力ずくで関節を動かす必要などまったくありません。ARFによる臨床が、それに伴う数々の現象が、それを証明しています。
両方それぞれに一長一短があります。
まずAKAの長所としては、開発されてから幾度となく改良が加えられてきた成熟した技術体系を有していること、臨床データが豊富なこと、日本AKA医学会という組織によって専門医や指導医の育成が成されており、PT、OT、医師以外がこれを行うことを厳しく制限していること、病院でAKAを受ける場合、レントゲンなどの画像検査の結果も踏まえたうえで施術を受けることができるので、より総合的な判断を仰ぐことができること、などが挙げられます。
短所としては、施術者による技術差が顕著なこと(とくに専門医や指導医とそれ以外の者では大きな差があること)、レベルの低い技術ではかえって悪化する可能性があること、技術の優劣に関わらず少数例に副作用が認められること、副作用の現れる患者さんはその後の経過が不安定になりやすいこと、などが挙げられます。
他方ARFのほうは、その短所として「開発されて間もない技術であるためその成熟度が不明なこと、臨床データが不足していること、現状においては医師ではなく接骨師が行っているため、レントゲンなどの画像検査が同時に受けられないこと」などが挙げられます。
長所としては、AKAよりも施術者による技術差が小さいこと、たとえ技術レベルが低くとも悪化する心配がないこと、技術の優劣に関わらず副作用がほとんどないこと、平均的な技術レベルにあるAKAと比べた場合、ARFのほうが治療効果に優れ、かつ経過が安定していることなどが挙げられます。
たとえば、スポーツ障害において、治療を始めてから復帰までにかかる日数は確実にARFのほうが短くてすみます。さらにその後の経過もAKAよりはるかに安定しています。四十肩の可動域(拘縮)もARFのほうが速やかに回復します。
一番手っ取り早いのは両方の施術を体験して、自分に合うと感じるほうを選ばれるのがいいと思います。理屈ではなく、自分の身体が喜んでいると感じるものに身を委ねてください。
ただし、自分の身体がデリケート、あるいは敏感体質だと感じている方には、絶対にARFをおすすめします。
申し訳ありません。当院では現在AKA‐博田法(以下AKAと略す)は行っておりません。
院長は平成3~20年までの17年間AKAひとすじに歩んでまいりました。しかし当時のAKAは治療後の副作用がゼロではないという問題を包含していました。その頻度は少ないとはいえ、副作用が現れた患者さんではその後の経過が不安定になりやすいという傾向も認められたのです。
院長は開業して間もない頃、
『関節受容器(センサー)への微弱な刺激によって痛みが消える』
という現象を発見し、以来「これを追究していけば、副作用が起こり得ないより安全な技術を確立することができるのではないか」と考えるようになりました。
そこでAKAの技術に改良を加え、新たな概念を導入し試行錯誤を繰り返す中で現在行っているARFという技術に辿り着いたのです。
《AKA療法でだいぶ楽になったけれども、いま一つ症状が抜け切らないという方》
《AKA療法を受けても効果のなかった方、あるいは経過が不安定で途中で止めてしまったという方》
には、是非とも当院の治療【ARF】を体感して欲しいと思います。基本的にAKA療法の適応疾患はすべてARFの適応になります。「AKAでは有効だったけれども、ARFでは無効だった」という疾患はひとつもありません。
ARFの対象疾患-傷病名一覧-はこちら。