【痛みのメカニズムに迫る新たな解釈−過去の体験・記憶に基づく脳内補完と痛みの記憶回路(機能的ニューロン集団/セル・アセンブリ)の再生理論】三上クリニカルラボ−形態学上の診断と痛みの原因診断を切り離す視点の重要性を提起し、痛みの概念にパラダイムシフトを齎すBFI−
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≪手足のしびれ≫

日本で使われる「しびれ」という言葉には、実はいろいろな感覚が混在しています。

歯の治療で麻酔をしたあとに、唇の感覚が完全になくなることがありますね。このように触ってもつねっても何も感じないというものが麻痺です。

これは同時に「しびれる」とも表現されます。医学用語では「感覚脱失」と言います。
一方で「ムズムズしたような」「モワーッとした」「微かにヒリヒリしたような」「皮膚の表面を虫が這うような」「こそばゆいような」「水中に浸したように冷たい感じ」と表現されるしびれもあります。

これらのほとんどは触覚・振動覚・痛覚などは残っていますので感覚脱失とは言いません。

明らかに麻痺とは違うものなので、医学用語では「感覚異常」あるいは「錯感覚」と呼んで区別しています。

このように「しびれ」という表現には、「感覚脱失(麻痺)」と「錯感覚」の2種類があります

ですから、右の写真のような道具でしびれの範囲や反射・触覚・振動覚・痛覚などを検査し、患者さんの訴えがどちらの「しびれ」なのかを厳密に判断する必要があります。
サンプル画像
このとき最も大きな手がかりを与えてくれるのは「痛覚」です。

痛覚があれば、まず「錯感覚」と考えて差し支えありません。
言い換えれば「錯感覚」を訴える患者さんの場合、同時に痛覚が消失しているケースはほとんどないということです。
プライマリケアにおいて患者さんが訴えるしびれの多くは錯感覚(感覚異常)です。


なかには触覚・痛覚などが完全に消えてはいないけれども、少し鈍くなっているケースがあります。

この場合「感覚鈍麻」と呼んで「麻痺」とは区別します。一般には感覚鈍麻もまた「麻痺に準ずるもの」とし、神経脱落症状として捉えられていますが、AKA-博田法やBFI〔Brain-Finger Interface〕等の非侵襲的なアプローチ(徒手療法)によって、感覚鈍麻の多くが回復することが示されています。

たとえば痛みの感受性が亢進している患者さんにおいては、長年にわたって痛みを感じている部位に筋の委縮と感覚鈍麻が見られることは決して珍しいことではありません。

「感覚脱失(麻痺)」「錯感覚」ともに神経由来の症状と考えている医療者は、患者さんが訴える“しびれ”に対して、その性質の如何によらず「神経が圧迫されている」と説明することが多いようです(中枢性および内科疾患の疑いがない場合)。

とくに頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間板ヘルニアなどといった画像上の変化が見つかると、たいていは「神経が圧迫されて…」と説明します。

注:近年では“MRIヘルニア”と呼ばれる無症状のヘルニアが多数見つかっています。痛みやしびれの原因診断においては、画像診断は必ずしも確定診断とはなり得ないことを、どうかご承知おきください。
 
サンプル画像
特定の神経が特定の場所で障害を受けると、特定の皮膚領域に症状が現れます。

こうした神経支配の領域をきちんと厳密に−ここが重要です。あくまでも厳格に精確に−調べると、多くの症例が完全に一致することはありません。

にもかかわらず、画像の変化が見つかると、安易に「神経が触っている」と結論付けられてしまいます。

運動器の外来では、患者さんの訴えるしびれの多くが「錯感覚」であり、神経支配と完全に一致するものはほとんどありません。

つまり神経の障害ではないということです


手足にしびれがある方がいたら、その場所を思いっきりつねってみて下さい。痛みを感じたなら、あなたのしびれは錯感覚である可能性が非常に高い

そして、その原因は神経の障害とは無関係だということです。

神経が関与しないとすれば、何に由来する症状なのか?

その答えは脳にあります。痛みやしびれを含め、あらゆる感覚は脳の中で作られます。近年の小脳研究の成果により、実は「小脳には知覚を統合する機能がある」ということが分かっています。私どもは知覚の統合を“感覚統御”と呼んでいますが、この機能に破綻を来たすと、肉体レベルの問題ではなく、脳の中でしびれという感覚が作られ、その再生が続いてしまうという現象が起こるのです。

冒頭の繰り返しになりますが、日本語の「しびれる」には2つの意味があり、混同されやすいので、本当に注意が必要です。

脳卒中にせよ、末梢神経の圧迫にせよ、神経が障害された場合の「しびれ」は麻痺を意味しますので、痛覚の消失が必ず起こります。

他方、錯感覚による「しびれ」の場合、前述したとおり痛覚が多少鈍くなることはあっても完全に消えることはありません。

「痛覚があれば、そのしびれは神経障害ではなく、脳内での“しびれ記憶の再生(感覚統御不全)”…、要は“脳の誤作動”である場合が多く、生命の危険を知らせるサインとは言えない」ということを、どうかご理解いただきたいと思います。

ただ、そうは言っても、常に感じる「しびれ感」ほど嫌なものはありません。とても不快で、鬱々とした気分にもなります。しかし、環境の劇的な変化によって消えてしまうことも多いですし、何かに集中しているときは感じないケースも多いです。

「必要以上にその感覚にとらわれることなく、仕事、趣味、生きがい、楽しみといった充実した時間を過ごすうちに、いつの間にか脳の機能(感覚統御)が回復していた」ということもあります。大事なのは、そこ(しびれ)に意識を固着させないことです。

どうしても気になるときは、その場所を自分で思いっ切りつねって、痛みのあることを確認し、「なーんだ。やっぱり大丈夫だ」と安心してください。その確認作業による安心感こそが一番の特効薬なのです。いずれ回復するときが必ず来ます。大丈夫です。「不安になったら、つねって安心」これに尽きます。


   (文責 BFI 研究会代表 三上敦士

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