【痛みのメカニズムに迫る新たな解釈−過去の体験・記憶に基づく脳内補完と痛みの記憶回路(機能的ニューロン集団/セル・アセンブリ)の再生理論】三上クリニカルラボ−形態学上の診断と痛みの原因診断を切り離す視点の重要性を提起し、痛みの概念にパラダイムシフトを齎すBFI−
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≪骨関節疾患の痛み≫

骨関節疾患の痛みがBFI によって改善する現象が報告されていますが、その背景にある科学的根拠(エビデンス)について少し解説させていただきたいと思います。
1994年ベイラー大学のモーズリー博士のチームは、変形性膝関節症の患者10名に対して次のような実験を行いました。

■2人…病巣(変性軟骨)を取り除き、関節内を洗浄するといった通常の関節鏡手術を行う
■3人…関節内の洗浄だけを行う
■5人…メスで皮膚に傷をつけただけ(偽の手術)


この10名はあらかじめ実験内容を知らされており、自分がどの手術を受けるのか分からないという条件で参加しました。全身麻酔の手術ですから、自分がどの手術を受けたのかは最後まで分からないわけです。

さて、この6カ月後に効果を判定したところ、驚くべきことに10名全てが同じように改善し、全員が手術結果に満足していました

この実験は1996年の「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディスン」に報告されています。

サンプル画像
物事の因果関係を証明する際の障壁となる交絡因子

これを念頭に置いたうえで「形態学上の診断と痛みの原因診断を切り離す視点」で骨関節疾患を捉えると、個々の疾患に現れ得る多彩な症状−痛み、腫脹、むくみ、脱力、しびれ、筋力低下、筋協調性の異常等々−の全てが原疾患由来とは限らないことに気づかされます。

例えば“椎間板や軟骨の変性”。これは加齢とともに万人に起こる現象です(椎間板についてはこちらのページで詳解)。

70歳で軟骨が“磨り減っていない”人など、いません。「軟骨の変性=痛み」であるならば、70歳以上の全人類が痛みに苦しむことになります。「軟骨が磨り減っていても痛みのない人が大勢いる」という厳然たる事実は、形態学上の診断哲学において重視されることはありません。

骨関節疾患にBFIを施行していくと、多くの痛みの本態が実はソフトペイン(脳の誤作動/システムエラー)であり、手術の効果には相当レベルの脱感作(脳の局所の興奮が沈静化する現象)が包含されているという推断に帰結します。

「軟骨が磨り減るから痛い」のではなく、「ソフトペインを出している人に軟骨の磨耗が見つかる」と考えれば、あらゆる現象を合理的に説明することができるのです…。

痛みの生成メカニズムを静止画像に依拠して説明しようとする試みは【静的時間軸による考察】の最たるものです。

一方で絶え間ない変化におけるダイナミズムすなわち“動的平衡”こそが生命の本質である以上、時間を切り取った静止画像で考えるのではなく、森羅万象を絶えず変化する対象として捉える動的な視座すなわち【動的時間軸による考察】があります。

骨関節疾患の痛みがBFI で改善する理由を考えた時、「そもそも痛みの実態がソフトペインであったから」という推論は【動的時間軸による考察】です。


医学の発展において組織学的な基礎研究が重要であることは言うまでもありませんが、しかしそれらはあくまでも静止画像から得られる断片的な情報に過ぎません。

“痛み”という感覚は“脳”で生み出される以上、その脳の特性が“複雑系”である以上、静止画像に依拠した診断哲学が通用する対象ではないと考えるべきです

であれば、先に挙げた変形性膝関節症に対する実験結果は軽視されていいものではなく、むしろ重視すべき知見なのです。

私たち医療者が相手にしているのは、シャーレ上の組織片でもなければ、MRI写真でもない。生身の血の通った人間です。それだけは絶対に忘れてはいけないと思います。



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